*学園*

□雨の日。
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卵粥を食べ終わった頃、量ったかのようなタイミングで学校終わりの桜井先輩がやってきた。

「月森君、大丈夫?」

心配そうに、眉尻を下げて俺を覗き込んでくる桜井先輩。
かわいいなぁ・・・。
熱のせいかは知らないが、何時もより二割り増しでかわいくみえる・・・。

「大丈夫です、今のところは。
 一応、志歩が休んでまで看病してくれてるので。」

小さく笑いながら答えて、少し咳き込んでしまった。

「あんまり無理しちゃ、駄目だよ?」
「了解です。」

そういって、備え付けのキッチンへと向かった。
そこで、自分の分の飯を食べていたらしい志歩と少し会話してから、また戻ってきた。

「それじゃあ私は帰るけど、くれぐれも無理はしないでね。」

その一言に、俺は微笑んではい、と答えた。
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