小説

□うさぎの心
2ページ/2ページ




え、何、泣かれた。



私のが泣きたいんだけど何これ



「つ、付き合って…数ヶ月も、グス…たちま、すのに…っぜ、全然キスする気配もな…い…っ」



だってあんたが嫌がったから。



「それに、…黒子にスキン…シップ、とっ…とってくれな…ウゥッ」



だってあんたが怖がるから。



「手さえも…繋いでくれない…っ」



だってあんたが人目を気にするから。





「お姉さまは黒子の事…き、嫌いなんですの…?」




















プチン


















私の中の何かが短い音をたてて壊れた。



キスしてくれない?スキンシップがない?嫌い?



ふざけんじゃないわよ。




私がどれだけ我慢し………




「ふっ、ふふ…ふふふふふ…」




「お、おね…さま?」




「そっか、そうだったのね…初めから我慢なんてらしくない事しなくて良かったのよ」




「えと…何の事かさっぱり…」




「私は狼。遠慮する事なかったってわけね」



完全に理性を失った私は身に任せて黒子を押し倒した。




「ひゃっ!?な、なにを…」




「んふ、可愛い…さぁて黒子…覚悟はできた?」





時間ならたっぷりあるからね。















前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ