小説

□上目遣い
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黒子はおねだり上手だ。



「お姉様!黒子とお風呂に入ってくださいましーっ」



とんでも発言をしながら正面から飛びついてきた黒子はどさくさまぎれに私の胸に顔をうずめる。



お風呂前なのでいつものツインテールはほどかれており、髪の香りが一段と鼻孔をくすぐる。



「あぁもう!離れろ!」



頬ずりを繰り返す黒子を引き剥がすと、なんだかちょっぴり残念そう。



可哀想な事しちゃったかな…



だ、だめよ!だめだめ!
こんな状態でお風呂なんか一緒に入ったら理性なんて保てる自信はないもの!



黒子のためにも我慢しなさい御坂美琴!!


「お姉様ぁ〜…」



相変わらず正面から抱きついたまま甘えた声でなく。



「ダメって言ってん……」



その時、ふとある事に気付いた。



身長差のせいで上目になっている黒子はなんとも可愛らしく、小動物そのもの。



目を潤ませ、拗ねたように頬を膨らます黒子に理性はあっけなく崩れていった。



「黒子…今まであんたが子供だと思って手ださなかったけど…今日は容赦しないわよ?」



「なんの事ですの?」




「泣きわめいても止めないからね」




「え?お姉様、そっちはお風呂場じゃなく寝室で………ひゃうっ!?」






その後、黒子が美味しくいただかれたのは言う間でもない。











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