小説

□撫でる楽しみ
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「〜〜〜♪」




御坂美琴は上機嫌だった。



鼻歌なんてうたって…何かあったのだろうか?
と、恋人の白井黒子は少し疑問を抱いた。



鼻歌をうたってるくらいならまだしも、ツインテールだった黒子の髪をほどいてわしゃわしゃとかき回すように撫でる美琴の姿を目にしたら戸惑わずにはいられない。



「…お姉さま?」



「ん?何、黒子?」



美琴は軽く返事を返したものの、髪を撫でている手は止まる気配すらない。



「なに…してらっしゃいますの?」



「髪撫でてるだけよ?」



「あ、いや…そういう意味じゃなく…」




何をどう聞いていいのかわからなくなり、混乱状態におちいった黒子を美琴はクスクスと小さく笑ってみせた。




「私ね、黒子の髪を撫でるのが好きなの」



「わたくしの…髪?」



「うん。細くて長くてサラサラで…思ったよりさわり心地がいいし…」



うっとりとした目で黒子を見たと思えば、そっと優しく黒子の髪に口付けた。




さすがの黒子もそれには驚き、顔を真っ赤にした




「お…おね…っ!!?///」




「ふふっ。黒子赤くなった」




「か、からかわないでくださいましぃっ!!///」




むきになる黒子をさらに面白がる美琴。




あのね、黒子


黒子の好きな所は髪だけじゃないよ




手も足もくびれも…
みんな…みーんな好きだからっ














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