小説

□甘い甘い御褒美
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寮に帰ったのは12時を過ぎていた。



わたくし、白井黒子は両監の長々しい説教が終わり、とぼとぼと部屋にむかった。




何故こんなに帰りが遅くなったのかというと、決して遊んでいたからではない。




風紀委員の仕事が大変だったからだ。



くたくたの体を今すぐ休めたい一心でドアノブに手をかけた。




「ただいまです……の…」



部屋のドアを開けた瞬間目を疑った。



こんな夜遅い時間なのに、ルームメートであり恋人であるお姉さまが眠い目をこすりながら起きていていた。



「あ、黒子おかえりぃー」



「お姉さま…!!?こんな時間までどうして…?」



おどおどとしているわたくしに、お姉さまはこちらへ寄ってきてぎゅっと抱きついてきた。



「おねぇ…さ、ま?」



「黒子風紀委員大変だったでしょ?だから待っててあげたの」



えへへ、と可愛らしく笑う恋人が非常に愛おしく感じて。



すると、お姉さまはわたくしの頬に唇をあてがった。



「……っ!!?///



「ふふっ、お疲れ様黒子」







こんなご褒美がもらえるなら
疲れて帰るのも悪くない。















甘い甘いご褒美

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