黒琴
□07.
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翌朝。
「ん…っ」
小鳥のさえずりとともに目が覚めた。
黒子が一生懸命看病してくれおかげか、昨日の体のだるさはなくなっていた。
隣には、私の腰へと手をまわし幸せそうな顔で熟睡している黒子の姿。
全く、黙ってたら可愛いんだから…
今日はやけに黒子の温もりを感じたくなったので、私は黒子の小さな体を抱き寄せた。
細…っ
あったかいしまるで子供みたい。
「お…おね…お姉さま…!?」
「あ…っ、あんた起きて…!?」
「ふふふ、お姉さまったら朝から大胆ですのねぇ」
「う…うるさいっ!!!」
バチバチバチッ
照れ隠しに朝一番の電撃を放ったが、黒子のテレポートによって華麗にかわされてしまった。
それどころか、私の背中に黒子がまわり、後ろからぎゅっと抱きついてきた。
「黒子は嬉しいですのよ?それにお姉さまと恋人になれるなんて夢にも思ってませんでしたから…」
恋人…
その言葉を聞いた瞬間にボンっと顔が赤くなるのがわかった。
改めてそういわれると…
恥ずかしい…かも…っ
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