黒琴

□11.
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「まだシてないんですかっ!!?」


誤解されてもおかしくない内容を
いつもと同じ声の大きさで叫ぶ佐天さんに、私は口に含んでいたミルクティーを下品に吹き出した。


今私たちはいつものファミレスで暇を持てあましている。




今日は黒子と初春さんは風紀委員が忙しいので、佐天さんと2人っきりだ。





「さ、佐天さん!誤解を招くような事を大声で言わないでっ!」




私は必死に佐天さんの発言を止めた。


今、私と佐天さんはお互いの恋人の話しをしている。



しかも内容がキスしたかどうかという、なんとも恥ずかしい話題だ。



もちろんキスなんかしてない。


したいけど、いつもいい所でジャマが入る。



「御坂さん付き合って何日たつんですか?」




「えっと、約1ヶ月…」



今考えるとそんなにも日がたってたんだ。


早いような遅いような…


そんな事考えた事なかった。



「い、1ヶ月!!?そんなにたってるのにまだなんですか!!?私てっきりキス以上いってると思っ「何で佐天さんはそういう方向に行くかなぁっ!!?」」




真っ赤な顔で叫んだためきっと迫力なんてないだろう。




そんな私を見てクスクス笑う佐天さんはSだ。きっとそうだ。




「私、初春ともうシましたよ?」














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