黒琴

□16.
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「ただいまっ!!黒子黒子!!」



今日の朝、黒子が退院した。


だが医者には安静にしておくようにと言われているため、風紀委員の仕事は休んでる。


あまりにも退屈そうにしてる黒子を見て、暇つぶしになるものがないか外に出て探してたらあるものが目に入り、大慌てで帰ってきた。



「どうしたんですの、お姉さま…?」



「これ見てっ!!」


黒子に見せつけたのは、一枚の広告。


その内容は今日の夜行われる夏祭りについてだ。



「まぁ、今日夏祭りだったんですのね。知りませんでしたわ」



「街歩いてたらこれ配っててさ!!…あ、でも黒子…安静にしなきゃいけないんだったね…」



「大丈夫ですの、走ったりしなきゃ平気ですわ」



「でもさ…」



「黒子、お姉さまと行きたいですのっ」



「…わかった。私も黒子と付き合ったら一緒に行きたいなって思ってたし」



よほど嬉しいのか、黒子ははしゃぎ回ってる。



安静にしろって言ってんのに…











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