黒琴
□18.
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「つ、ついにこの時がきましたわーっ!!!」
朝、どこかで見覚えのあるカレンダーを片手に一人はしゃいでる黒子の声で目が覚めた。
眠い目をこすり、ぼーっと黒子を見た。
「朝から元気ね黒子…」
「あ、すいません…おこしてしまいましたですの」
「ん、別に構わないけど何騒いでるのよ?」
「よく聞いてくださいましたわ!!お姉さま、今日が何の日か覚えてらして?」
「…え?」
今日…?
何かあったっけ…?
あぁ、そういやこの前カレンダーに今日の日にちに丸をつけたような…
………あ!!
思い出した!!
「付き合って1ヶ月!!」
「さすがお姉さまぁっ。その通りですわ。お姉さまったらこの日をご自分のカレンダーに丸をつけて下さってたなんて…」
「あっ!!アンタが持ってるカレンダー見覚えあると思えば私のじゃんか!!」
「あぁ、お姉さまと結ばれてまだ1ヶ月しかたってませんのね…」
「ちょ、カレンダー返しなさいって!!」
黒子からカレンダーを奪いとろうとしたが、寝起きのせいか華麗によけられてしまう。
「そうですわ!!1ヶ月記念にデートなどいかがですか?」
「で…デート!!?…まぁ別に…いいけど…さ///」
「ほんとですか!!?やりましたわっ」
よほど嬉しいのか、勢いよく私に抱きついてきて頬ずりをしてきた。
毎日デートしてるみたいなもんだけどね、と一人思いクスッと笑った。
「ですが今日は学校はお休みですが、風紀委員の仕事がありますのでデートは夕方になるかと…」
「あ、門限…」
「寮監さまに外出許可を後でもらいますわ」
「最終下校までに帰らないとアンチスキルにバレたら…」
「バレなきゃ、いいのですよ」
怪しく笑う黒子。
いや、確かにそうだけど…
アンタ…風紀委員なんだからそこらへんは守らなきゃダメなんじゃないかなぁ…なんて。
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