黒琴

□19.
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「合宿ぅッ!!?」


黒子の話しに私は、これ以上だせないというくらい声をあげた。



その話しは、今日の夜から明後日まで風紀委員で合宿するだとか…


風紀委員でも合宿ってあるのねぇ…



「え、それじゃぁ明後日まで黒子と会えない…?」


「……です、ねぇ…」



そんなの…たえれるわけないじゃない!!



「私も行く!!行きたい!!」



「黒子もお姉さまと離れるのは寂しいですけど仕方ありませんの…」


「…なるべく早く帰ってきてよね」


「はいですのっ」



―――そして夜


少しでも長くいたいので、私は黒子をバス停まで見送った。


「お姉さま、黒子がいないからって夜遅くまでおきたり、お菓子を食べ過ぎたりしないでくださいね?」


「私は子供か。黒子こそ無理しないでよね…」


「えぇ、無理しない程度に頑張りますの」


ニコリと黒子は笑ってみせたが、その笑顔は少しひきつっていた。


そりゃ黒子も寂しいわよね…
私だって寂しい…


明後日まで会えない…

たえられるかな…


今のうちに黒子をもっと感じたい…
触りたい…


私は黒子の首に手をまわし、唇を奪おうとしたら、



「だ…だめですの!!」


黒子が必死に拒んできた。



「なんで?」


「まわりに人が沢山いますし…」


黒子が慌てるのも無理もない。


私たちの関係はまわりの人には秘密なのだ。


同性であり、超電磁砲の私と風紀委員の黒子が付き合ってるなんて世間に知られたらきっと変な目で見られるに違いない。



全く、困った世の中よね。












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