黒琴
□20.
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「でも今日と明日、白井さんがいなくてラッキーですわ。」
ふとそんな言葉を耳にした。
それを発したのは目の前の一人の後輩で。
黒子がいなくてラッキー…?
………ふざけんじゃないわよ
まるで黒子の存在を否定しているような言葉に正直腹が立った。
「それにいつもいつも御坂様にべったりで…ルームメートだからって馴れ馴れしすぎるんですのよねぇ」
「…言い過ぎじゃない?あなた、黒子に何か恨みでもあるの?」
「言い過ぎなんかじゃありませんことよ?私は事実を申し上げただけですから。」
一人ベラベラと黒子の悪口をいう一人の後輩に、私は少し冷めた口調で返す。
まわりの後輩たちは少し戸惑った様子だ。
なにこいつ…
黒子のこと全否定して…
黒子の事何も知らないくせに…
しまいにはイライラがおさまらなくなり、
――ダンッ
私は机をおもいっきり叩いて立ち上がった。
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