黒琴
□21.
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次の日、目が覚めたのは朝の9時だった。
どうやらベッドにも入らずに黒子と抱き合ったまま床で寝ちゃったみたい。
未だに黒子は私の胸の中で寝息をたてていた。
まぁ今日学校休みだから別に構わないけど…
なにこれ…?誘ってんの?
くしゃりと黒子の髪を撫でると少し汗ばんでいた。
暑いのかな?
ぐしゃぐしゃと髪をかき回すように撫でていると、小さくうなり声をあげながらパチリと目をあけた。
「あ、ごめん起こした?」
「んン…大丈夫です…。おはようございますの…」
黒子は私の首に手をまわしおはようのキスをかわした。
あれ?
なんか吐息が荒い…?
昨日着替えないで寝たのが気になったのか、すくっと黒子は立ち上がりクローゼットの方へ歩いて行った。
と、思えば
「黒子!!?」
がたん、と音がしたと思えば黒子は顔から床に倒れ込んでいた。
急いで黒子のもとへ駆け寄ると、さっきより息が荒くなって顔もピンク色に火照っていた。
「黒子…あんた熱あるんじゃ…」
「そ、そんな事ありませんの!!」
「でも顔赤いよ?」
「久々にお姉さまに触れて照れくさいんです!!」
必死になって言い返してくる黒子を不審に思い、手をぐいっと引っ張って私の方へ抱き寄せた。
「お、おね…さ…!!?///」
「やっぱり熱い…あんた、何で嘘つくのよ?」
「ぁ…え…」
「いっつもあんたを抱きしめてるからそれくらいお見通しよ!!」
「…お姉さま///」
黒子の話しによれば、合宿の時から体がだるかったようで。
よく今の今まで我慢してたわね…
ベッドに寝転べと言ったが、これくらい大丈夫とはぐらかそうとするので無理やり寝転ばした。
大丈夫じゃないくせに何で強がるかな…?
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