黒琴

□22.
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「はぁ…むちゃくちゃ降ってる…」



窓越しから外を見て、肩をおとしため息をついた。



黒子からうつった風邪がようやくなおったので、今日の昼久しぶりに外でデートしようと提案したのだがこのとおり雨が激しく降っていた。



朝はかんかんに照っていたのにどんだけ運が悪いのかしら。



隣にいる黒子は少し不機嫌そうにふくれていた。



「なにふくれてんのよ」



「だって…お姉さまとデート…楽しみでしたのに…」



「じゃぁ今日は寮でゴロゴロしようか。黒子私の看病で疲れてるでしょ?」



「いえいえ、黒子は弱ってるお姉さまと一緒にいれて楽しかったですのよ?そう、弱ってるお姉さまと…うっひ、うひひひ…っ」



「だぁもう、気持ち悪いなぁ!!で、でも看病してくれた事はありがたく思ってるわよ…?」



「あれは黒子がうつしてしまった風邪ですので感謝される事はありませんの」



「でももとわと言えば私が無理やり黒子にキ……」



言葉がつまった。



私が黒子の風邪がうつった原因を、頭の中で記憶を巻き戻していく。



そう、もとわと言えば私が無理やり黒子にキスをしたからうつったのだ。












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