黒琴

□26.
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私は絶句した。


あいつ、上条当麻にこんな恥ずかしい場面を見られてしまったから…



あいつの隣にはイギリス人っぽいシスターがいて、こちらをまじまじと見ている。



「…お前妹になんてこと付き合わせてんだ…」



「ち…ちが…っ、こいつがやれって…」



「とうま、とうま、この残念なツンデレちゃんは誰?」



「ざ…残念な…っ!!?」



その言葉が胸にささった。


あ、あんなに頑張ったのに残念…ですって…!?


なかなか毒舌なシスターなのね…



「御坂妹も大変だな…」



「…?お姉さまは最高のツンデレだと思いますが?とミサカは興奮しながら言ってみます」



「御坂…お前こんな事言わせて、恥ずかしくねぇのかっ」



「なんかかわいそうかも…」



「だから違うってぇええ!!」



どこか勘違いしてるあいつとシスターさんに、誤解を解こうと必死だがその願いはむなしく消えていった。



だめだ…、
何言っても通じない…




「ほら、御坂妹逃げるぞ。ビリビリの言う事なんか聞かなくてもいい」



「離して下さい。お姉さまはツンデレの王になるんです」



「こ、こんな事まで言わして…どんな教育してんだビリビリィ!!」



「こっちが知りたいわよっ」



あいつは私のクローンの手を掴んで、出口へと引っ張って行った。





誤解は解けてないままだけど
やれやれ、うるさいのがやっと出てったわ。











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