黒琴

□29.
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「黒子ッ!!」


支部につき、バンッと壊れるかと思うほど勢いよく扉を開けた。



急いで来たのではぁはぁと私の息は荒くなってる。



だくだくと血が流れる左足が痛む。



ここに来る途中、何度も人にぶつかり
何度も転んだりした。



そして今私の目の前には、平然な顔で呑気にお茶を飲んでる固法先輩がいた。



「あら、早かったわね」



「固法先輩!!何呑気な事してるんですか!!黒子は…黒子は無事なんですか!?」



「無事?白井さん怪我でもしたの?」



「とぼけないで下さい!!先輩言ったじゃないですか!黒子が大変って…」



「あぁその事ね。実は…」



私の疑問に答えようとしたとき、



「ぎやぁああああ」



絶叫にも似た初春さんの叫び声が 奥の部屋から聞こえた。



固法先輩と顔を見合わせ、声が聞こえた部屋にかけつけた。



扉を開けようとすると鍵がかかっていたので、体当たりして扉を壊した。



「初春さん!!大…丈…、夫……?」



顔色を変えて登場した私と固法先輩の目に入ったのは、



「うぇえん、やめてくださいぃい」



うつ伏せになり悶えてる初春さんと






「えへへっー、いいじゃありませんの初春ぅ〜っ」



その上を馬乗りして、初春さんの頭の花を散らしてる黒子がいて、



「あーっ!!白井さん!!初春の花散らしていいのは私だけですよ!」



黒子の行動を必死に止めようとしてる佐天さんの姿が。



な…、なにこの状況……



















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