黒琴

□36.
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売店のメロンパンが食べたい。




という黒子の独り言を聞き入れ、私はすぐさま売店に向かった。




常盤台の売店で売ってるメロンパンは人気が高く、いつも売り切れていたのに今日は運良く残り一つをゲットできた。




黒子の喜ぶ顔が目に浮かぶわ…
うふっ、うひひうへへ…っ



……っと、危ない危ない…



最近なんだか黒子かしてきたわ。




しなやかな足取りで、私は部屋に戻っていく。




今日の私はひどくご機嫌。



何故なら今日は、カップルたちにはかかせない行事、クリスマスだからだ。




学校も休みだし何しよっかなぁ。




今にも鼻歌でも歌いそうな感じで、部屋のドアノブに手をかけようとすると、





「いい加減覚悟を決めて下さい、とミサカは軽く急かしてみます」




「ひゃうっ!?そ、そんなとこにいれちゃだめですのっ!!」





ぴたり、私の手が止まった。




部屋の中からは、私のクローンの声と
どこかやらしい黒子の声。



クローンが何故部屋にいるのかはわからないが、一番気になるのは中で何をしてるかだ。



「ミサカさんっ、そんな無理やりいれちゃ出…っ、出ちゃいますのぉ」





なんせ、このように扉ごしから聞こえてくる黒子の声がとにかくやらしい。




あいつ…私の黒子に手を出しやがってぇ……




怒りとよくわからない感情がまざりあい、




「人の女に手ェ出してんじゃないわよぉおっ!!!私が最近欲求不満なの知っててやってるわけぇええ!!?」





お決まりの回し蹴りで扉を開け、私は目の前の状況に絶句した。





何故なら、
仰向けになって乱れてる黒子と
その上にあいつ(御坂妹)が四つん這いになってる状態………




と、想像してたのだが、現実は遥かにかけ離れたもので。





現実は二人とも正座をして、一つのオモチャを険しい顔で見つめていた。






そのオモチャは皆さんお馴染みの









「黒髭…危機一髪…?」



















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