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「もう白井さんと御坂さんったらー、何しらけちゃってんのよ」
すると、お酒に酔ってフラフラな固法先輩が現れた。
あの固法先輩まで……。
「風紀委員たるものが未成年で飲んじゃいけませんのよ…」
「まぁまぁ、そんな固い事言わないのー。ほら、白井さんも飲んじゃえ飲んじゃえーっ」
「いえ、わたくしは遠慮しますの…」
「つれないわねぇ。お子様な白井さんはジュースのがいいかしら?ほれ」
「お子様は余計ですの。でもせっかくなのでいただきますわ」
やっぱりジュース欲しかったんじゃないのー、と固法先輩の冷やかしに黒子は眉をひそめながらも、先輩から貰ったオレンジジュースを口に運んだ。
「御坂さんもお酒いっとくー?」
「未成年ですって…」
「佐天さんを見習いなさい!」
「初春のパンツとったどー!」
「ぎやあああああああ返して下さいぃいいぃいいい」
「どこを見習えと…。私もジュースでいいですよ…ねぇ黒子」
同意を求めるため振り返ると
ガチャン、と。
黒子がもっていたグラスが手からすり落ちテーブルに激突した。
幸いグラスは割れてはいないが、中に入っていたオレンジジュースがテーブルから床へ滴る。
「黒、子…?」
下唇を噛み、うずくまった黒子に恐る恐る近づく。
黒子の顔色からして尋常じゃない事がわかる。
「どうしたの、黒子!?」
「体が、…熱い…です、の…」
「熱い…?熱でもあるのかしら…?」
「ひゃあ!?さ、触らないでぇ…っ」
熱をはかるため汗がにじみ出てる額に手をそえると、黒子は体をふるわせ私を突き放した。
え、なにこれ
ちょっと傷ついた。
「あら、白井さんどうしちゃったの」
「それが…体が熱いっていいだして…」
「ふぅん、効き目はやいのねこの媚薬」
「は…?」
先輩、今媚薬って……………。
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