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風紀委員177支部での異変に気づいたのはついさっきの事。
いつもならいちゃこらしてる初春さんと佐天さんが、今日は目さえも合わせようとしてない。
後々黒子に聞いてみたら、どうやら昨日喧嘩したとか。
原因は黒子もわからないらしい。
そして異変はもう一つ。
珍しい事に、支部に春上さんが遊びにきていた。
あくまで予想なのだが、春上さんは女の子同士の恋愛に偏見を持っているため堂々と黒子といちゃつけない。
そのせいで支部の空気は重苦しい状態で。
「御坂さんと白井さんがいちゃついてないなんて珍しいわね」
何も知らない固法先輩が、クスクス笑いながら言った言葉を春上さんは聞き逃さなかった。
「いつもはいちゃついてるの…?」
「えぇ、仕事もろくにせずむかつくくらいいちゃいちゃいちゃいちゃ「せせせ先輩何を言ってるんですかぁあ!私たち別にいちゃ、いちゃついてなんてぇえっ!ねぇ黒子!」
「そ、そうですのよ固法先輩!いちゃいちゃなんてっ…おほ、おほほほほ!!」
「…でもこの前私商店街で手を繋いで歩いてる二人を発見したなの」
「きききき気のせいですわ!ではわたくし向こうの部屋で書類をまとめてきますの!お姉さま行きますわよ」
「あ、待ってよ黒子!」
「ちょ、白井さん!」
固法先輩の言葉なんて聞こえるはずもなく、私たちは息苦しい空気の支部から逃げ出す事に成功した。
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