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みなさんこんにちは。
ミサカ1032号です。



本日も晴天に恵まれ青々とした空を見上げるのは非常に気持ちが良いのですが、真夏の炎天下の中で外出するのは少し厳しく、ギラギラと光を放つ暑苦しい太陽が憎たらしいくらいです。



だけど、こんないい天気の日にインドアになるのは勿体無い。



なので遊園地に来てなんだかご機嫌のミサカです。



ですがご機嫌の理由はそれだけじゃないんです。



「お姉さま!次はあれに乗りたいですわ」



「面白そうね、行くわよ黒子!」




愛しの黒子さんを眺める事ができてるというなんとまぁ幸せなドリームタイム…



決してあとをつけてきたとかじゃございません。



あくまでお姉さまが黒子さんに如何わしい事をしないか見張ってるんです。




アンチスキルに何度か呼び止められもしましたがミサカはストーカーなどじゃございません。監視してるんです。




さて、そろそろ黒子さんとお姉さまのデートの邪魔をしてきましょうかうひひ。




せっかくだからそっと近付いて驚かせよう、なんてずいぶんお茶目な事を考え忍び足で距離を縮めていると、




「10032号…?」




どこか聞き覚えのある声に呼び止められた。





取りあえず無視する事はできないので一応振り返ってみると、そこにはミサカと同じお姉さまのクローン、ミサカ10056号がこちらを眺めていて。




嫌な汗が背中を伝う。




白井黒子の事が好きという事は同じ個体のクローンには隠している。



なのにこんな所で10056号に出くわしてしまうなんて…




黒子さんをつけてきたなんて知られたらたまったもんじゃない。




取りあえず話題を振られる前にこっちからふらなければ。




「こ、こんな所で何してるんですか?とミサカは偶然出会った10056号に問いかけます」





「え、あ…、ただ散歩してたらここに辿り着いただけで、別に誰かをつけてきたとかそんなんじゃなくてですね、とミサカは…」





「………?」





この動揺っぷりはあちらも何か隠してる様子ですね…。










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