短編

□甘噛み
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「くーろこ」



「はい?」



「すきやりっ!」



「ひゃぁうっ!?」



こちらへ振り向いた不意をついて軽く黒子の耳を噛む。



瞬間、可愛らしく短い悲鳴をもらし身体を仰け反らした。



これが最近見つけた私の新しい遊び。


あまりにも可愛い反応するもんだから癖になっちゃった。



「ふ、不意打ちなんてズルいですの〜っ!」



「隙がありありなのよ」



「むぅ…仕返しですのっ!」



「わっ!あははっくすぐったいよ」



ぱくっと私の耳を甘噛みした黒子だがどこか不満げな様子。


何やら私の反応が普通だったのがどうも面白くないみたい。


それでも黒子はめげずに小さな口であむあむと耳を噛んでくる。



「くすぐったいってば黒子」



「んぅ…、おかしいですの」



「なにが?」



「この前佐天さんが男女とも耳だけで達する事ができるって言ってましたの」



「…また佐天さんが変な知恵を黒子に教えて…。でも、今回ばかりはちょっとありがたいかもね…」



「お姉様?」



「いや、なんもないわ」



「うーん、ですが佐天さんの情報はデマでしたのかしら…」



「そんなに気になるなら自分の身体で確かめなさい」



「え、おねぇ…ひゃっ!」



無防備すぎるほど露わになっている耳に再びしゃぶりつき、どさりとベッドへ押し倒すかたちに。



動揺して必死に引き離そうとするも、舌先が耳朶に触れるだけでびくんと反応するせいか抵抗なんて弱々しいものだった。




「ひっ、ん…!」




「身体よじって気持ちいいの?黒子」




「ひゃっ!…耳元で喋っちゃ…!」




一つ一つの行動に可愛く反応する黒子が愛しくて愛しくて。




だからつい困らせちゃうのよ。



「〜〜〜っ!!あっ…、耳っ、中に舌が…ぁ、っ」



びくんっ、と身体をのけぞらせ息も先ほどより上がっていき、そろそろ限界かな、と感じた。




「おねっ、さま…!…わたくひ…もうっ、ンん…っ」



「うん、イっていいよ」




「おね、っ…さま…!おねぇさま…っ!んんっ…ぁあぁあっっ」



がっしりと私を抱き寄せ海老反りで絶頂に達した黒子は、力なくベッドへ沈み呼吸を整えた。



黒子の汗ばんだ前髪を軽くかきあげながら耳元で囁く。




「耳だけでイっちゃったね」



「あ、…あぅ…ごめんなさいですの…」



「謝る事ないわ。それに、まだ身体疼くでしょ?」



「あ、っ…えっと、その…」




「満足するまで相手してあげるから安心なさい。まぁ、嫌がっても逃がさないけど」




紅色に染まらせた頬に指を滑らせ、そっと優しく接吻を行う。



既にしわが出来上がってるベッドへ再び沈み長い至福の時が始まるのであった。







end
※ド下ネタすんません
 

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