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□わからず屋におめでとう
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「そう、良かった」


そういうと恭弥はフッと笑んだ。


(うっ、わぁ……)


綱吉は思わずその笑顔に見惚れてしまった。なんたってその笑みはあまりにも優しく温かで、あの恭弥がするとは思えないほど柔らかい笑みだったのだ。


(すごく、きれい。やっぱりヒバリさんは綺麗だよ)


いつもむっつりしていて恐怖の対象。けして笑わないわけではないが、その笑みはいつも憮然とした強者の強い笑み。

だから突然こんな笑い方されてしまうと。


(なんだか気恥ずかしいというか、なんていうか、さぁ?)


こちらが不思議と顔が赤くなってしまう。なんでか照れてしまう。

ただでさえ恭弥は整った綺麗な顔立ちをした鳥なのだ。こんな笑み、反則だ。


「なに赤くなっているのさ」
「うっ、……そんなこと」
「あるよ、どうしたの綱吉?」


その柔らかな笑みが接近してくる。


鼓動が跳ね上がる。


ドキドキドキドキ……。



心臓が暴走する。



「ヒバリさんっ!」



なにがなんだか自分でも理解できないが、このまま近付いては後戻りできなくなると必死で翼をバタつかせた。


「っ……。まったく、本当に君は……」


翼羽ばたき攻撃で綱吉からすこし距離が離れた恭弥はやれやれと肩をすくめた。


「だって、ヒバリさん……」


なんだかいつもと違った雰囲気で正直戸惑ってしまったのだ。


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