い
□Rollin'and Tumblin'
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思い残す事はない
そのくらいの衝撃!
LIVEがはねた後、駅へ歩きながら銀杏並木をネオンのビルを背に見上げた時、
色が違う。
世界が違う。
地下街を歩くと他人は皆壊れたみたいにスローモーション。
壊れたのは自分だとヘッドホンから流れる彼女の曲が教えてくれた。
映画みたいにアフロの黒人がへらへら道の真ん中で泳いでる。
マイケルダグラス似の白人がコートの襟を鋭利なまでに立て小さな大和撫子の肩を抱きしめながら何か囁いてる。
酔っ払いの二人三脚ジグザグドリフト千鳥足タクシーがさも迷惑げに低速で避けていく。
ああ!だめだ!
だめなんだ!
敵なんだ!
敵なんだ!
かわし、いなし、反撃の瞬発力を!
星になった君よ!
斬り込む勢いで乗り換えの電車に滑りこんだ。
星になった君とどうしてももう一度ゆっくり話しがしたい。
宇宙の広さに溺れた君。
宇宙の蒼さと宇宙の青さと宇宙の碧さにことごとく打ちひしがれていた。
君のそういうところは嫌いじゃない。