短い夜

□…
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こんな悲しい恋したのは初めてだった。


「ねぇ、俺のことどれくらい好き?」


君はあたしに聞いてきた。


「んんー?これくらーい!!」


あたしは両手を広げる。


すると君はあたしな抱きついて「大好きだ」と言った。


大好きで、ずっと一緒で、離れる日が来るなんて誰も思わなかった。

























なんだけど…



































「大ッキライ!!」



ある日のことだった。


あたしたちは喧嘩した。


「あぁ、あぁ、いいよ。好きにしろ!!」


君はムカムカしながら言った。


君は頭に血がのぼり、あたしの家から出てった。


あたしはベッドの上に座った。


「…寂しいよ…」


誰もいない部屋は静かだった。


あの日から一週間。


あたしはまだ君に恋していた。


あたしは君に謝ろうと思い、君の教室に向かった。


もう恋人には戻れない。


でもこのままは嫌だ。


「ッーー」


君の教室に着くと、君は女の子といた。


「だぁいすき」


女の子は君に抱きついた。


「俺も」


君は女の子に抱きつき返した。






















あぁ、そうか。
























君が愛していたのはあたしじゃなくて














君のことが好きなあたしだったんだ。



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