長編

□16話
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オビトも容赦なく刺したなあ・・・

ま、忍同士、覚悟はしてるけどね。



『にしても暗くない?どこ向かって歩けばいいのよ。』


どことなく、気持ちが楽だった。
肩の荷が下りた気がした。



『良く考えたら、私頑張ったわ。十何年もスパイやって、下忍に変化して・・・気付けばアラサーじゃない。』

「名前ってやっぱり面白いわ。」

『誰!!』


咄嗟にクナイを構える。



「私よ。」

『リン?』

「久しぶり、名前」

『リン・・・ごめん。私・・・』

「おっと、謝るのはナシよ。あれはもう終わったことじゃない。」



それからオビトとカカシの話しをした。

「そう、マダラに利用されているのね。」

『そう私は踏んでいるんだけど・・・』

「にしても、あのカカシがね〜。」

『そうなんだよ〜。』

「カカシには名前が生きてること言ってないの?」



リンが核心を突いた。


『言ってない。死んだことになってるし・・・変化して部下になってたけど・・・』

「カカシの事だから疑ってると思うな〜。」

『やっぱり?ちょいちょい尋問されて、焦るんだよね。』

「確証が欲しいんじゃない?あいつ以外と気持ちのまま動いて後悔するときあるじゃない。」



確かに・・・突拍子も無い事もあったね・・・。


「あ、あと、カカシは昔から名前が好きだったのよ?今もだけど。」

『・・・は?』

「気付いてなかったの!?そうよね〜ミナト先生一筋だったもんね〜!!」

『昔でしょ!!』



知らなかった・・・
ただの幼なじみぐらいにしか思っていないと感じていた。


「ほら、貴方はまだ死ねないのよ。やることいっぱいでしょ?」

『・・・そうね。全て終わらせてくる。それまで待っててくれる?』

「もちろんよ。あ、終わったからってほいほい死ぬのはナシよ!長生きしてから死んでねv」

『ほいほいって酷いね。』

「私の分も・・・」

『・・・任せて。』



ありがとうリン。
もう少し頑張ってみる。
カカシもオビトも仲間だから。
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