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□好き
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好き

俺さまが一番嫌いな感情。

「本気じゃないのも疲れるんだよな」

あの日つい漏らした本音。

今抱くこの感情に気付くまで
随分時間がかかったけど

俺さまがずっと忘れていたあの感情をこの鷹色の少年は思い出させてくれた。

いや、もしかしたら知らない感情だったのかもしれない
いつも真っ先に口から出てくる「愛してる」という言葉。
初めて本当の意味に気付かされた。

「ハニ〜v」
「なんだよ?」

こちらを向かずにただ黙々と剣を研くロイド

まだ少年のような幼さを残す
でも頼もしくて大きな背中に抱きつく。

今はエクスフィア回収の途中。

「別に〜?」
こう言うとたいてい離れろよ。と睨まれる。
・・・。


あれ?

「ロイド君。嫌がらないの?」
「慣れた」

耳を赤くしているのがわかって少しだけ微笑んだ。

「今日はゼロスの剣も研いてやる。」
「お、ハニ〜ったら優しい!」

剣を手に取るとまた研き始めた。
ピカピカになっていく自分の剣と
ロイドを交互に眺めながら思う。


今はこの「好き」という感情が一番好き。


***
こっちが恥ずかしくなって
めっちゃ短くなりました。

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