Novel

□Snow
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「わぁ〜雪だ〜!」


冬休みも今日で終わり。
いつもみたいにギリギリで宿題に追われてて、今から亜美ちゃんちに助けを求めに行こうとして家を出たら、雪が降っていた。

地面がまだ透けて見えるくらいうっすら積もってる。

この調子だと何時間後には積もってるんだろうな…



…って、この雪景色を見たら、無性に星野に会いたくなったの。
星野と一緒に見たくなった。



「元旦に会って以来かぁ…」


今日も仕事なんだろうなぁ〜お正月から特番だらけで、テレビでライツを見ない日なんてなかったから。



それでも…




会いたい。




いつの間にか足は亜美ちゃんちじゃなくて、星野の家へと向かっていた。



マンションに着いてチャイムを鳴らしたけど、やっぱり留守。



「大気さんと夜天くんも居ないみたいだし…仕事、なのかな?」



オートロックだから玄関までも入れない。


仕方ないからマンションの前で待つ事にした。



だんだんと降り積もる雪。
物凄くキラキラしてて、綺麗で…
待ってるだけでワクワクする。




「だいぶ積もってきたなぁ〜そうだ!何か作ろう♪」


待ち始めて何時間くらいかな?
辺りは完全に雪景色。
ただ待ってるのも何だから、小さい雪だるまや雪うさぎなんか作ってみる。



「可愛く出来た♪…さすがに寒くなってきたなぁ〜」



ガタガタと震えていると聞き覚えのある三人の声。



「はぁ〜ったく、ようやく終わって、一段落だな。」


「生放送ばっかり疲れたよね〜。」



「まぁまぁ、明日からオフですから。ゆっくりしましょう…って、星野、あれ月野さんですよ!」



「えぇ!?おだんご!?」


「星野〜!大気さんに夜天くんもお帰りなさ〜い!」


マンションの入口にたくさん雪で作ったものが置いてあり、うさぎの顔色も悪い。今来たばかりではないのが誰にでも分かる。



「月野、いつから待ってたの?」



「そうですよ、手袋もしないで。指が真っ赤になっているじゃないですか。」



「う〜ん、3時間くらいかな?あ、でも平気X2〜!連絡なしで急に来たあたしが悪いんだし。」



「…ばっかやろ!!」



「星野…?」



急に怒られ、意味が分からず、キョトンとするうさぎ。
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