Novel

□HAPPY BIRTHDAY☆夜天
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2月8日


僕の誕生日。

だけど、そんな事どうでも良かったし、プリンセスを探す事でいっぱいいっぱいで、自分でもすっかり忘れていた。


別に誰かに祝って欲しいとも思わないし。



「えぇ!?今日夜天くんの誕生日なの!?」



「シーッ!おだんご!声デカイ!!」



「ご、ごめん(汗)星野ももっと早く言ってよね〜!何も用意してないじゃない!」



「悪ぃ…いや、実は俺も忘れてたんだよな〜(笑)」


「信じらんない(汗)…で、何かするの?」




星野はうさぎに言われ、悩むが思いつかない。




「あたしはまた別に何かするけど、星野と大気さんは家で一緒にお祝いすればいいんじゃない?プレゼントなんてなくたって、嬉しいと思うよ。」



「そうだな。大気に上手い飯でも作ってもらって…で、おだんごは何やるんだ?」



「あたしはちゃんと思い付いたわよ♪あ、夜天くんだ!夜天く〜ん!」



「おぃ!おだんごっ!」




何をするか言わないまま、夜天を見つけるなり走って行ってしまった。
星野も歩いてゆっくり夜天の元へと向かう。



「夜天く〜ん!今日誕生日だよねっ?おめでとう!」


「月野…そっか、すっかり忘れてたよ。ありがとう。」



「でね、プレゼントなんだけど〜今日一日あたしが何でも言う事聞くってどう?」



月野うさぎ…最初の頃は正直気にくわなかった。
この誰にでも笑いかけて、純粋で真っすぐな所が許せなかった。


何も知らないくせに…って…。
でも、いつからだろう?
そんな彼女に惹かれている自分に気がついた。


地球に来てから、ずって張り詰めていて、焦っていて、笑う事なんかなかった。


でも、このコがいると回りの空気が和らいで、明るくなって、知らず知らずのうちに笑顔になる。



仲間の…星野の大切なコ。それは、分かってる。でも……。




「それいいね。何でも言う事聞いてくれるんでしょ?」



「うん!肩揉みでも何でもしちゃうわよ!代わりに宿題やるとかは無理だけど(笑)」



「いや、それは期待してないけど…。」



「ひど〜い!」



「ちょっと待て!!」



話が進んでいく夜天とうさぎの間に血相を変えた星野が無理矢理割り込んできた。
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