キマグレSS部屋
□聖域肝試し大会!! -リアムウ編-
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「ムウッ!!」
「何ですか?リア、いきなり大声を出して。驚くじゃないですか」
「いや、そのう…何か今冷たいモノが首筋を触った」
「大丈夫。気のせいですよ、気のせい」
今夜は聖域恒例の肝だめし大会。
くじ引きでペアを決め、聖域外れの通称『魔性の森』を、如何にふりかかる困難を蹴散らし、無事に速く抜け出せるかを競うのである。ちなみに今年の脅し役は年中組三人。
「リア、もしかしたら怖いのですか?」
「なにいっ?怖いわけないだろう!俺はレオのアイオリアだぞ!!」
「そうですよね…(その微妙な声の震えには気付かないふりをしてあげましょう)」
「ム、ムウ…」
「何ですか?」
「いや…(せっかく二人きりになれたんだ、思いきって告って両想いになってやる)」
「リア?」
小首を傾げてリアを見上げるその瞳は月明かりに照らされて、この森の雰囲気以上に魔性を想わせる。
まるで引き寄せられるように近づくお互いの唇。ふと、リアの目の前に青白く光るモノがユラリ、現れて消えた。
「うわあぁーっ!ムウ、見たか、今の!!」
「へっ?」
「何かが光って…消えた〜!」
「ああ、そうですか…(あぁ、もうちょっとだったのに〜!誰だ、今邪魔したのは…デスマスクだな…後で目にもの見せてくれる!それにしても…この…このヘタレ猫め…人の気も知らないで)」
「や、ムウ、俺は怖がってなどいないぞ。驚いただけだ!ムウ、俺から離れるなよ。何があっても、お、俺が守ってやるからな(頼むから〜)」
「…」
「ムウ?」
「(私が一生懸命誘っていたのに、これじゃムードも何もあったものじゃ無い…少し鍛えてあげないと…さて、いつテレポートして消えてあげましょうか…)」
ムウ様の黒笑い!
頑張れリア。負けるなリア!
終わり。
たいした文章ではありませんでしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました!!
リアファンの方、こんなキャラで失礼致しました。