□02 転入
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『職員室、はっけーん』




少年の言った方に歩けば、無事職員室を見つけた

思わずテンションがあがり、ついでに安心で息を吐いた

ガラガラ、と音を立ててドアを開ければ先生たちの目が此方に集まった

またこの感じかぁ…1年前もこんな感じだったな、なんて少し笑みが出た

失礼しますと声をかけて中に入る




『今日転入予定の塚本朔です』

「塚本、もう遅刻ギリギリだ!何処で何をやっていたんだ!!」

『…学校探索に部活動見学ですが何か間違っていたのでしょうか』

「うぐ…」

『そろそろあたしのクラスを教えていただけますか』




(ったく、根津みたいなのは何処にでもいるってか?面倒なんだから)



ふう、と息を吐いて前を見ればさっきとは違う先生が目の前にいた

さっきの雰囲気とは違う爽やかな男の先生




「はは、悪かったな。俺がお前のクラスの担任だ。んじゃ、行くか」

『はい』




にこりとお互いに微笑んで歩き出そうとしたらさっきの根津2世が声をかけてくる

それにまたまた、ため息をついて『なんですか』と聞く




「お前、何だその格好!学校を馬鹿にしてるのか!!」

『はあ…』




(そんなに気に入らない生徒は嫌いですか。いびりたいんですかーってーの…

でも、良いところに突っ込んでくれたんじゃーん)



にこりと今度は振り返ってあたしは笑う

相手は勝った、見たいな微笑をあたしに向けてくる



(ばーか)



これ聞いて、地に落ちてしまえばいいのさ





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