☆
□02 転入
1ページ/2ページ
『職員室、はっけーん』
少年の言った方に歩けば、無事職員室を見つけた
思わずテンションがあがり、ついでに安心で息を吐いた
ガラガラ、と音を立ててドアを開ければ先生たちの目が此方に集まった
またこの感じかぁ…1年前もこんな感じだったな、なんて少し笑みが出た
失礼しますと声をかけて中に入る
『今日転入予定の塚本朔です』
「塚本、もう遅刻ギリギリだ!何処で何をやっていたんだ!!」
『…学校探索に部活動見学ですが何か間違っていたのでしょうか』
「うぐ…」
『そろそろあたしのクラスを教えていただけますか』
(ったく、根津みたいなのは何処にでもいるってか?面倒なんだから)
ふう、と息を吐いて前を見ればさっきとは違う先生が目の前にいた
さっきの雰囲気とは違う爽やかな男の先生
「はは、悪かったな。俺がお前のクラスの担任だ。んじゃ、行くか」
『はい』
にこりとお互いに微笑んで歩き出そうとしたらさっきの根津2世が声をかけてくる
それにまたまた、ため息をついて『なんですか』と聞く
「お前、何だその格好!学校を馬鹿にしてるのか!!」
『はあ…』
(そんなに気に入らない生徒は嫌いですか。いびりたいんですかーってーの…
でも、良いところに突っ込んでくれたんじゃーん)
にこりと今度は振り返ってあたしは笑う
相手は勝った、見たいな微笑をあたしに向けてくる
(ばーか)
これ聞いて、地に落ちてしまえばいいのさ
?