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□05 対面
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「…!…!!塚本ってば!」
『んあ…んだよぉ…もう昼ー?』
「!//そだよ!屋上行くにゃー!」
「ほら、塚本さん起きて」
『…あ、レギュラーに逢わなきゃ』
目を開けると机の影からちょこんと顔を出した菊丸と目が合った
まだ眠くて目をこすりながら曖昧に菊丸と会話をしてれば不二の声も聞こえて頭を回転させて
で、レギュラーとの顔合わせを思い出した勢いでイスをガタンと派手に倒しながら立ち上がってしまった
音に吃驚して菊丸は尻餅をついていた。中途半端な体勢だったからバランスを崩したんだね
『悪い悪い』と苦笑いしながら菊丸に手を伸ばして引っ張り上げる
そのまま二人につれられるまま屋上に向かった。勿論お弁当を抱えて
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カンカンカンと金属の階段を上がる音が響く
そのまま登り続ければドアが見えてきてそれを開ければ風が頬を撫ぜた
思わず翳した手を下ろし屋上へ出れば温かい日差しを浴びる
その先にひとつのグループが集まって弁当を広げているのが見えた
「あ、不二先輩に英二先輩遅いっスよぉ!食べ始めるとこだったっス」
「ごめん、桃。ちょっと起こすのに手間取ってね」
『あ、人のせい』
「本当のことじゃないか」
「って、あれ。英二そのこ、誰だい?」
黒髪短髪足怪我の男の子…桃?ってこが笑顔で手を上げて茶化す
それを冷静に笑顔で流した不二。会話に参加したあたしに気づく髪形が特徴的な男の子
それにつられて周りもあたしに気づいて視線を向けてくる
(ごっつ見られてる、めっちゃ見られてるぅうう〜!!)
それに聞かれた菊丸が「転入生だよ〜ん」と気の抜けた答えを提示するから中途半端な紹介に周りがぽかんとする
(説明するならもう少しちゃんと説明してくれェ!中途半端って一番辛いからァ!!)
思わず叫びそうになるのをこらえて、ため息をこぼして改めてレギュラーに向き直る
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