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□41 朝食
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ピピピピピピ、ケータイのアラームがなる音で目が覚めてむくりと上半身を起こす。

わしゃわしゃと左手で髪を乱して、ひとつ欠伸をしてからベットから足を出して窓に近づく。

シャーっと勢い良く両側にカーテンを開いて窓を開けてそのまま伸びをする。

まだ日は昇り始める少し前。でもその空には雲は見や足らず、今日も天気は良い。

窓を閉めてから、朝の身支度を始めてジャージに身を包むと厨房へ。

朝食の支度と、窓から見えた彼等に差し入れをと足は軽く駆け足気味に向った。



時間の掛かることをあらかじめ終わらせてからドリンクを持ってコートへと足を向ける。

丁度休憩に入る数人のひとりに向ってひとつのボトルを顔の横に向って投げる。




「! アーン?ドリンク?」

『ナイスキャッチ!流石ですわ、跡部さまったらー♪』

「朔…お前、俺様をなめてンのか?」

「朔先輩、知ってたんですか。」

『起きて窓開けたら見えただけ、偶然だよ。はい、若のやつ。…そんなに見つめなくても精市と弦一郎、国光に周助の分もあるよ。』

「ふふ、ごめんごめん。ありがと、朔。」「有り難く頂こう。」

「ありがとう、朔。」「すまないな。」

「お前等…俺様を無視してンじゃねェエエ!」

『イタ、イタタタ!頭掴んでんじゃねぇ!』




キレた景吾があたしの頭を鷲掴みにしてギリギリと掴む力を強くする。

それが地味に痛くて投げ飛ばしたくなったが我慢して腕から逃れて精市の後ろへ逃げ込んだ。




『おま、手加減しろよ。つかいつか絶対技かける!覚悟しとけよ、景吾!』

「はっ、幸村の後ろに隠れてる奴がなあ?」

『あーん?今かけてやろうか、このやろう。』

「あーとーべー?」

「ゾク…チッ。」『ありがと、精市。』

「いいよ。そういえば、何かするために起きたんじゃないの?」

「朝食を作ってたんじゃないのか?」

『そーだった。戻らないと、じゃ朝錬は程ほどにな。』




ドリンクを渡し終えてから、駆け足で厨房へ戻って朝食の準備に取り掛かる。


(朝って言ったらやっぱ和食かな。うんそうしよう。)


もう1度手を洗って材料と道具を引っ張り出してくると開いた厨房のドア。

ん?と背伸びしてそっちを見るとゆっくりと入ってくる桜乃と朋香。それに自然と笑顔になる。




『桜乃、朋香。』

「「! は、はい。」」

『手伝って貰ってもいいか?』

「「はいっ!」」




ふたりは驚いた表情からとても嬉しそうに笑ってこっちに駆け寄ってくる。

ふたりに指示を出しながら効率よくテキパキと行動していく。

そして、約1時間。




『完成、っと。手伝ってくれてありがとな、桜乃 朋香。』

「「はいっ!」」

『んじゃま、呼び出しますか。』




ふたりにその場を任せて放送室へと向う。

何故放送室なんてあるかなんて聞くもんじゃない。ヴァリアークオリティーに違いない。








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