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□42 筋トレ
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あの後、若干の気まずさがあったものの朝食を終えて、午前の練習へ。
で、現在。全校が集められて屋敷の前で整列している。
というか、午前中って何の練習だったか教えられていないような…
「午前はトレーニングを基本で進めるよ。」
「筋力アップ、持久力アップ。つまり体力アップをベースに練習を行う。」
「まずは筋力だ。ふたりペアを組んで腹筋背筋腕立てスクワット各100回を1セットでコレを3セットやるぜ。」
うっわー大変だねぇ、え。他人事で良いのかって、だって他人事だろ。あたしはマネージャー。
そこで気がついた。ふたりペア。ふたり組。立海8人、氷帝8人…青学9人。
あれ、ひとり余るよね、余っちゃうよね。国光と周助とリョーマは3人組でやるのかなー、何て思った時。
「…てわけで、朔。」
『…へ。えと、呼んだ?』
「アーン?俺様の話聞いてなかったのか、お前は。」
『あははははははー(棒読み)』
「ふふ。あのね、朔。青学が人数割れちゃうから、朔が越前くんのペアをやって、って話だよ。」
『えー、勿論、あたしは補助だけだよな?』
「…出来ないだろうか。」
あ、出来る出来ないの話になっちゃいます?(微キャラ崩壊)
出来るのか出来ないのかの話になるのならば…マフィアを嘗めないで頂きたい。
出来るとも、ああ、出来るとも。だけど、次の日筋肉痛が怖いんだよ。
地味にあれ恐怖だから、特に最近はマネ仕事しかしてなくて運動不足なんだけど?
「なんだよ、逃げんのか?塚本?」
「だっせー。」
カッチーン、何であいつらにそんな事言われなきゃならんのか判んねーし。
つか、イラつくし。何だアイツラ馬鹿にしてんのか。つか馬鹿にしてるよな。
って、リョーマ。んな目で見んな。え、どんな目だって?勿論、生意気な目だよ。え、出来ないの?みたいな。ああ、判ったよ。判ったってーの。
『はいはいはいはい…やりゃーいいんだろ、やりゃーよう。満足かコレで。』
「よろしくね、朔先輩。」
『…よろしくな、リョーマ。』
「(あー、朔良いようにコントロールされちゃってるよ。)」
綱吉の視線を感じる、って判ってるし。乗せられてるとか?けど、馬鹿にされてそのままって言うの?
あたし我慢できる人間じゃないから。
かくして、朔はテニス部の体力アップのトレーニングに取り組むことが決定した。
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