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□47 襲撃
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昼食を作り終え、コートにみんなを呼びにいく。

声をかければ、部長が顔を見合わせて部員に声をかけて、午前の練習を終える。

それぞれにドリンクとタオルを渡してから軽く休憩を取って、屋敷に戻る。




「あー腹減ったぜぃ。」

「ンなこと言ったって、丸井先輩さっき菓子食ってたじゃないッスか!」

「クソクソ、丸井!太ってもしらねーぞ!」

「うっせー、朔ー、昼飯なんだよぃ。」

『んー?バイキングだけど?』

「やった。食い放題じゃん!」

「アーン、お前どんだけ食うつもりなんだ。」

「ちょっとブン太、みんなの分も考えなよ。」

「ブンちゃんの胃はブラックホールじゃからな。」

「ちょ、跡部も幸村くんも仁王もヒド。俺を何だと思ってるんだよぃ!」

「「「「多食らいの化け物。」」」」

「みんなで声合わせるって、みんな酷すぎだろぃ!」

「諦めぇ、自分の運命や。」

「忍足なんかに慰められた!」

「自分も酷ないっ!?」




あはははっととんとん拍子に、コントが繰り広げられる。

立海と氷帝はみんなで笑いあってて、ボンゴレもクスクス笑う。

青学は少し間をあけてついて来ていて、入れ無そうにしている。

あたしも一緒になって笑っていたら、キーンっと耳鳴りと違う、頭に音が響く。

行き成りのそれに驚き、少しの頭痛に足を止めて頭に手を添える。

それに綱吉が気付き、同じように足を止めて振り返り、全員もまた振り返ってあたしを見る。




「朔?どうしたの?」

『ん…何か、頭に……、《…っ!朔!聞こえますか、朔!》…っ!むく、ろ?』

「「「!朔(先輩)っ!?」」」




響いてきた声にあたしは目を見開き、しゃがみ込んで声を振り絞る。

骸の声は、焦っているようだった。

いつもならこんなに頭に頭痛は走らずに、通信してくる。だが痛むと言うことは、急いで不安定なまま繋いだからなんだろう。

叫んだみんなに、大丈夫と笑ってから、静かにするように頼む。

みんなが心配そうな顔だったが、大人しく口を閉じた。

あたしには嫌な予感が駆け巡って、余裕が少しづつ薄れていくのが判った。










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