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響いた音に、片膝をついたまま耳に手を当て抑えて眉を顰める。

目の前の金髪…改め須王環は人差し指で自分を指したまま口をパクパクさせている。




『で、普通聞きたいことあるよな。』

「ああ。どういう事か答えてくれないかな?」

『任務は言ったまんま。彼の護衛。』




読めない表情で問う鳳鏡夜に対し、朔は面倒臭そうに淡々と言い切った。

その様子にホスト部は距離を置き(後が怖い)、ボンゴレ組は呆れたように苦笑を漏らしている。

相手の鳳はカチンと来たもののポーカーフェイスでまた、口を開く。




「…判った。質問を変えよう。君たちは一体何者なんだ?」

『オブラートに包めば裏の者、職業で言うならマフィア。更に役職まで言えば幹部。何処のの聞かれればイタリア最強と謳われるボンゴレ、かな。』

「「「「!」」」」「ぼんって…アサリ?」

「…随分あっさり言うんだな。」

『隠すように言ったら、はっきり言えと君なら言うだろ?』




へらっと微笑んできっぱりと言い切った朔に、鳳は少し眉を顰めた。

だが、相手の言う通りだから反論することなく、口を噤んでいた。




「…凄い、あの鏡夜先輩相手に…」

「、ハルヒ?何か言ったか?」「いっ、いえ!」

『さっきのを見てもらえれば判ると思うが間違いなく裏の者がこの学校をうろついている。それに気付いた奴がボンゴレに須王環兼ホスト部、及び桜蘭の守護を付けたって訳。…これで信用してもらえるか、ん?』

「……ああ。」




まだ何処か疑っているように、彼は眉を顰めたまま肯定を示す。

それから、鳳が何かを言おうとした時、金髪がパアアっと表情を明るくしたのが見えた。




「つまりだ!よく判らんが…」

「あれだけ話して判んない訳?バカなんじゃないスか?」

『…リョーマ。めんどっ…、可哀想だからヤメたげて…』

「…環先輩、何が言いたかったんですか?」




勢い良く声を張り上げた須王に、リョーマは鋭く毒を吐いた。

出鼻を挫かれ、心を粉砕された須王は膝から崩れて部屋の角でのの字を書く。

リョーマを止めてあの子に苦笑を向けると、面倒臭そうに声をかける。




「…ハルヒ、聞きたい?」

「…はい、ですから早くして下さい。」

「…塚本くんも?」

『…まあ、何が言いたかったんだ?』




質問に乗るように聞くと、彼は勢い良く立ちあがってポーズをとる。

激しく面倒くせぇ!と思ったのはしょうがないと思う。








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