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今日もまた変わらず、いつもと同じ日常。
3階の第3音楽室の扉を開けると、そこは…
ホスト部でした。
「まあ、10年前にお母様をご病気で…?じゃあ家事は…、」
「自分でやってます。母は入院中レシピを残してくれたんです。それを1つずつ覚えるのは楽しいし父も喜んでくれる。…自分はそんな時間が好きなんです。」
「「「///私たち、明日も来ますわ。」」」
「あ、それは助かります。」
優しく微笑んだハルヒに頬を紅く染める女子生徒たち。
その少し離れた所からは部員が、その様子を眺める。
「天然?」
「テク要らず…しかもウチに居なかった敬語キャラ…」
『おーい、あんたら指名されてるんだから姫の相手しろよ。』
お相手中の女子生徒をほっといて…
環と光は急いで席に戻る。なぜなら鏡夜から黒い何かが出ていた。
「環様、私の相手はして下さらないの?」
「ああ…ごめんよ、姫。新人が一気に入ったものだから心配でね。」
「…随分気にしていらっしゃるのね。」
「そーだね、丁度良い。ハルヒ!朔!こっちに来なさい。」
一見普通に話しているふたり、環に呼ばれて席を離れてソファーに近づく。
ハルヒと目があって、へらりと微笑んでおく。
『何の用、環?』
「こちら綾小路姫。俺のお得意様だ。ご挨拶してくれ。」
「ハァ…?(この人の何処がいいんだろう。)」
『環のお得意様、ねぇ。(こりゃ何かありそうだな。)』
『「どうぞ、よろしく…」』
愛想の悪く見えない程度の微笑みを、綾小路に向けておく。
いつの間にか仲良くなっているハルヒと環…を中心としたホスト部。
そしてそれを冷めたような、見た事のある目で見つめる綾小路。
『……。綱吉、赤也。』
「なに?」「なんスか?」
『明日からハルヒから目を離さないように。』
「「…わかった(ッス)。」」
『ラウ、ロウ。そこにいるんでしょ?綾小路の行動を調べて報告。手は出さなくて良い。』
「「Si.」」
『さて、どう出るか。』
目を細めて綾小路を見つめる。
そして小さく呟いた。
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