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□08 勃発
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「終わったんだぁ〜?」
『ああ、終わったとも。』
「じゃあ、もうセンパイ、サヨナラだよぉ?」
ニヤニヤ笑う、今井。
今井はボトルをひとつ手に持つ。
勿論ひとつ余分に作ったからアレひとつ無くなってもレギュラー分はある。
(そこまでしなきゃ、迷惑かける側としては駄目だろ?
その辺はちゃんとしときたいタイプなんでね。)
あたしは今井の行動を笑うのを我慢しながら見る。
「バイバイ、好かれてた朔センパァイ?」
『──…始まるのは地獄なんかじゃない。』
「キャァァァアアアアア!!!!!」
『──…始まるのは、…お前とオレの勝敗の決まったゲームだ。』
今井は頭からドリンクを自分にぶっかけ、悲鳴…いやこの場合奇声を上げた。
それが可笑しくてたまらない。
(王道パターン来たァー。フラグ立ってたけどォ!)
なーんて暢気なこと思ってれば、バタバタとこちらに向かってくる足音。
足音の数からして、レギュラーのみ、だろう。
(さあて、何人が真実に気付くか…見物だよ。
まあ、コレに手は出させないけど、ねェ?)
バァン!
「千春ッ!?」
!