□33 開始
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『…アレは後回しで。兎に角、遅刻で悪かったな、景吾。精市。』

「(後回しでいいのか…)アーン。待ちくたびれたんだよ。」

「30分以上の遅刻だけど…なにかあったのかな?」

『べっつにー?どっかの誰かさんが化粧に時間掛けての遅刻がげーいんですよー。』




横目で今井を見れば、悔しそうな顔をした後怯えたように震えてごめんなさあい…と謝った。

あれを謝ったと言っていいのか、イマイチ判らないが取り合えず置いておこう。

青学レギュラー陣がロビーに入って、全員が集まった。

青学は国光 周助 リョーマ 朋香 桜乃 菊丸 大石 乾 桃城 海堂 今井。

氷帝は景吾 侑士 岳人 慈郎 亮 長太郎 若 崇弘。

立海は精市 弦一郎 蓮ニ 雅治 ブン太 比呂士 ジャッカル 赤也 加奈。

ボンゴレは綱吉 隼人 武 恭弥 凪(骸) 了平 (物陰に隠れてる)リボーン。

ヴァリアーは(堂々と椅子に座っている)ザンザス スクアーロ ベル。


(取り合えず言わせてくれ。…人多っ!!)




『なーんか。とんでもない事になりそうだなー…』




独り言でポツリと呟く。

周りを見れば、立海は加奈を護るようにして今井を睨みつけている。

ボンゴレとヴァリアーもまた今井を睨み、氷帝も同じように彼女を睨む。

今井は自分の置かれている状況が見えていないのか、イケメンたちの多さに頬が緩んでいた。




「(凄い凄いっ!カッコいい人ばっかりだお!立海も氷帝も恭弥さんたちだって全部千春のもの!朔センパイ、その為にあんたには役立ってもらうわ!)」




その顔は酷い顔。何かを企むその表情。


(だけどね。)


そう、うまくいくだろうか?


(悪いけど、こっちが圧倒的に有利だ。)


頬を緩めて口元を上げる。


(さあて、最後の自由を味わいな、今井。 さ い ご の、な。)




役者が集結し、舞台が整った。

物語の最終章が始まる。

主役は今井 千春、偽りの汚姫。

騙され操られる元騎士団は青学。

導く者は国光と周助、リョーマ。

物語の鍵のひとつは桜乃と朋香。

その手助けをするライバルであり同じ仲間の氷帝と立海。

ボンゴレ10代目ファミリー
ヴァリアーは物語を守護する者。



あたしは物語に拍車をかけ、闇を正し体裁を下す【紅い堕天使】…











(ほおら、合宿が開始した。)
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