Clap Novel
□うわてなカノジョ 2
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『不良くんの好きなものって何ー?』
結局アレから気まずいと思っていたのは俺だけだったらしい
こいつは何も気にしてないみたいに次の日にもケロリとした顔で俺の隣に来た
その顔を見たら考え込んでいた俺が馬鹿みたいに思えてそれから俺はアレを忘れる事にした
「んだよ、いきなり」
『んー?不良くんのこと知らないなーって』
そう言ってこいつはニコリと俺に笑いかけた
俺は何だか言えない気持ちになって、ふい、と顔を背けた
「別にいいだろ、んなモン知らなくたって」
『えー、好きな人のこと知りたいって思うのは当たり前じゃない?』
「だッ///だから好きな人とか言うんじゃねぇ///」
照れる事もなく微笑みながらそういったこいつに顔が熱くなるのを感じた
そんな俺が見えたのかさらに満面の笑みになった
『好きだから好きだっていってるだけじゃん』
「だぁー!!//もういい、言うんじゃねぇ///」
『ちぇ』
「…お前からかってんだろ、寧ろからかいたいだけだろ」
良い顔でいうこいつにイラついて、余裕があるこいつが嫌で言い切ればこいつはニコッと笑った
「な、んだよ、その顔うぜぇ」
『ヒド!年上に言う言葉じゃないなー、一緒にいればいるほど君の人気の理由が判らなくなるよ』
「は、誰が年上」
『私以外に誰がいるのさ、不良くんの人気は3年の間でも凄いんだよ』
その言葉に俺はピシリと凍り付いた
「としうえ…って年上ェェーー!?!?」
『ちょ、いきなり大声出さないでよ』
「ああ、わり…ってちげーよ。お前が年上ってマジで」
指を差してそう言ってしまう
だってこんな小さい奴が年上だってありえな過ぎる
『マジマジ大マジーってやっぱり気付いてなかったんだ』
「嘘だろ、ぜってぇ嘘だ」
『ちょ、落ち着きなさいな、本当のことだから』
「俺はお前を年上だと認めねぇ!!」
『認めようよ、紛れもない事実だから!!』
「うるせェー!!」
うわてなカノジョ 2
-相手の事を知りましょう 1-
(俺は認めねぇ)
(何で否定するのさ!?)
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