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「「【どっちが光くんでしょうか】ゲーム!」」
「(なんて下らないゲームなんだ…)」
『(相変わらずだな、双子は…)』
無駄な←テンションMAXで言い放つ、常陸院ブラザーズ。
そしてそれにはしゃぐ姫たちに、呆れた顔のハルヒ。
そして何故か(強調)巻き込まれたあたしと綱吉と赤也。
「「ハルヒと朔はどっちだと思う?」」
「え?」『俺に聞くのか。』
ニコニコ笑うブラザーズに期待したように見てくる姫に苦笑する。
ハルヒとアイコンタクトをとって、一緒に言うようにタイミングをとる。
「『向かって右が馨、左が光。』」
「「ブッブー、ハズレでーす!」」
『ハズレ?良く言うよ。嘘はいけねーな、常陸院。』
「外れてないよ、よく似てるけどやっぱり違う。」
『そゆこと。いー加減止めたら?』
椅子に背中を預けて、若干踏ん反りかえり気味に足を組んでふたりを見る。
常陸院は驚いたように見つめ、姫が俺たちを褒めるように言う。
ひとりがハルヒの指に気付いて口を開く。
「あら、ハルヒくん。指…」
「ちょっと、カッターでうっかり…」
「えー、大丈夫?」
「へーきです。(本当は教科書にカッターが挟んであったんだけど…)」
『……、気をつけろよ、ハルヒ。…仕事仕事、綱吉赤也。』
「あ、うん。」「はいッス。」
絆創膏が張られたハルヒの指を目を細めて見つめてから、ふたりを連れて席を立つ。
少しホスト部から離れて、窓の近くに寄り壁に背中を預けて寄りかかる。
『どう?』
「嫌がらせ、ッスね。」
「カッターもそうだけど、教科書が濡れてたり、制服に待針。」
「「全部綾小路自身の手だ。」」
『わお。取り巻きじゃないとこが清々しいね。…引き続き監視、報告。』
「「Si.」」「うん。」「らじゃ。」
壁から背中を離して席で待ってる姫の下へ笑顔で向かう。
(次は…鞄、かな。)
環と話している綾小路、それを横目で見ながら指名してくれた姫に微笑んだ。
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