Life Story

□あとがき& After story
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後記ってとこでしょうか。



最初から最後までこの作品にお付き合い頂いた、読者様。
誠にありがとうございます。

さて、【終止符が打てなくて、】どうだったでしょうか?
大振連載完結作品、初っ端が失恋からのスタートだった訳です。
阿部落ちとフラグ立てまくった割りにこう…はい、ラブラブしてないって言うね…

気付けば、全体的に阿部との新しい恋、と言うコンセプトよりも水谷への失恋を吹っ切るまで、という作品に変わってしまいました。

正直、思った以上に暗くなりすぎてしまった感は否めません。
もっと皆楽しく恋愛させてあげるハズだったんです。
話が進むごとに変な方向に走っていくんですよね、この連載のキャラの皆さんったら。
大体、ヒロインは元々髪短め設定だったのに、あのシーン入れたいが為に変更しましたし。


さて、今回の連載のテーマは?と聞かれれば、

「片想い」「失恋」「人の弱さ」「想い想われ」でしょうか。

「片想い」これは4人全員に当てはまる共通点でもありました。
そして「片想い」だから感じる、甘い気持ちや切ない気持ち。
なによりヒロインと阿部に至っては相手に好きな人がいる状態での「片想い」
その切なさや甘酸っぱさは、この連載の魅力のひとつであったと思います。

「失恋」所謂、ヒロインと千代ちゃんですね。
大きく分ければ全員、1度は失恋している事になるんですけどね。
何より、ヒロインの「失恋」は全ての始まりであると言えます。
好きになった人を直ぐに切り替えられるならそれこそ楽で簡単なこと。
でもそれは難しくて困難で出来なくて、やりたくないことだって思うから。
だから苦しくて辛くて、切なくて。それを伝えたいと思っていました。

「人の弱さ」これはヒロインと阿部の関係の始まり方のことです。
好きって返す事が出来ない気持ちのまま、ヒロインは阿部に縋るように受け入れます。
辛い時に支えてくれる人が居るのと居ないのとでは、全く異なります。
そして、それを頼ってしまうのは人間ならば必然の事だと、あたしは思うのです。
人間(ヒト)ってそんなに強くないって思うから。

「想い想われ」勿論、ヒロインと阿部の事です。
人に大切にされるって当たり前なんだけど、他人に愛される事って実は凄く素敵な事だって想う。
人の気持ちって、他人の気持ちで変える事とか導く事とか出来るって思うんです。
だから愛してくれる阿部を、ヒロインは気付けば好きになっていた。


それをどうやって伝えようと考え、表現するのに、一番やり易い視点替えでやらせて頂きました。
ヒロインや阿部のサイドが多いものの、他のキャラ視線を織り交ぜた書き方です。
なによりそれぞれの好きとか葛藤、不安や喜悲を書きたかったからです。
でもただだらだら書くんじゃなくて、できるだけ1ページに収めたかった。
それは抑える事でワンシーンワンシーンを大切にしたかったからです。

これらのことが、上手く伝わっていれば作品全体としては幸いです^^








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