★★

□31
4ページ/4ページ








「なーにをそんな顔しとるんじゃ?」

『そ、そんな顔って…どんな顔…?』

「頬染めちゃってるぜよ、俺の前でいちゃつくとはいい度胸じゃの?おもちゃの話は忘れちゃったかの?」

『!?なっ…!』

「あやか先輩?座らないんすか?」





追いついてきたふたりに声をかけられて、どこか拗ねたようにしていた仁王くんに話すタイミングを失う。

赤也とジャッカル君を見た後、もう一度仁王くんを見るともう、いつものポーカーフェイスに戻っている。

ジャッカル君がトレーを机の真ん中に置き、座ったのを確認してその隣に座る。

ふたりからじっと視線を貰った気がしたが、スルーを決め込んでフィレオフィッシュに手を伸ばす。





「水瀬、俺のポテト半分やるよ。」

『え、でもジャッカル君の分だから大丈夫だよ。』

「いーから、そんだけじゃ足りねえだろ。少し増えたってかわんねーって。」

『…じゃあ、少しだけもらうね。』




ポテトの箱をこちらに傾けて、にかっと笑顔で言うジャッカル君。

その優しさに嬉しさを感じつつ、その箱からポテトを一本手にすると食べる。

それを見ていたふたりが、にやりと笑顔を変えたのを見てしまい、思わずバーガーを口にい運ぶ手が止まる。




「「あやか/先輩!」」

『な、なに?』

「俺のも食べていいっすよ!」

「俺のもじゃ。」

『…あ、ありが――』

「「はいどーぞ!/ほれ。」」

『……。』




ふたりの指につままれたポテト。

私に向かって伸ばされており、赤也は無邪気に、仁王くんはひどく楽しそーな顔で私を見ている。

それは所謂、あーん、と言うやつで。隣のジャッカル君も困惑気味に私を見つめている。

私は目線を泳がしてから逃げ道を探すが、このふたりから逃げる道がまったく見つからない。

それより、時間をおくごとにポテトが近づいてきて、最終的にあーんをすることになり、顔が赤くなったのは忘れたい。

結局彼らが食べ終わるまで延々と繰り返されたその行為は、私に黒歴史を植えつけたことにしかならなかった。













(寄り道に)
(フォーストフードは)
(よくあるパターンでしょう?)

もう文章酷い(´;ω;`)ごめんなさい
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ