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『……、ごめん…どういう事?』




朝、いつも通り起きたら目の前には一部の幹部がいました。

ベットの上で上半身を起こし、右手で髪をグシャッとしたまま固まって動かない頭をフル回転させる。


(落ち着こう、一回落ち着こう。玄関の鍵も窓の鍵もちゃんと閉めた。だから戸締りは完ぺ…いや、こいつらはピッキング出来るから意味ねェじゃん!ていうか…取り合えずまず怒鳴りたいことがある…っ)


ボスッ、頭に添えていた手をベットに打ち込む。拳が深くシーツに沈まった。




『…寝てる家主の部屋に堂々と入ってくんなっ!』

「ふふ。」「眠、ぃ…」「…Zzz」「ふあ。」「堪忍なあ。」「クフフ…」「ご、ごめんっ!」




見事なほど協調性の見えない、個性豊か過ぎる反応。


(…朝から頭痛い…)


はあ、と溜息を付いて今一度目の前の彼等と向き合う。

青に紫、緑に黒に銀の茶色。朝から目がちかちかする。

するとドタドタと二つの足音がこの部屋に向かって、近づいて来る。

その音が部屋の前まで来ると、勢い良く部屋のトビラが開かれた。




「朔!どうしたっ!?」

「朝っぱらから大声なんか上げて、」

五月蠅い…




大音量の声で、金色頭がふたつ増えた。

起きたばっかにでかい声は頭に響く。

多少いつもより低い声+殺気染みた視線を入ってきたふたりに向けた。

ふたりはたじたじに成りながらも、部屋の人を見て眉を顰めた。




「ごめん…、で?何で朔の部屋にボス等が居んだ?」

『あたしが知るか。ロウ、水。』

「はいよ。…ま、急に押しかけて来るわ、変てこメンバーだわっつーことは何かある訳だな。」

『…んっ、ぷはっ。…ふー、そういうことっしょ。』




ロウから水を貰い、それを喉に通して口元を袖で拭う。

コトリとコップをベット横のテーブルに置いて、ベットに胡坐を掻いて向き直った。










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