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□結局のところ
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息が出来なるくらい強く抱きしめられて唇を重ねられる。
たった3日任務でいなかっただけなのに、まるで何年も行方知らずだった恋人に再会したみたいに求めてくる。
別に嫌ではないが少しオーバーではないか。


きっとこの先今回以上に長期の任務がくるだろう。
その時こいつはどうするんだろうか。


……それにしても。


「ゼロス…!」


「んっ、ちょっと落ち着けよロイド…ッ!」


帰ってきた途端に部屋に連れてこられて、挨拶もする間もなくこういう行為をされるのは正直あまり良い気分じゃない。
それだけ想ってくれてると考えれば良いのかもしれないがこっちだって任務帰りでかなり疲れているんだ。
もう少し労わってほしい。


だからせめてもの抵抗とロイドの体を離れさせる。
俺に抵抗されると思ってなかったのかきょとんと目を丸くさせる。
どうやらいつものロイドに戻ったようだ。
自分の理性ぐらいきちんと管理できないのか。
……そりゃ俺と比べて若いから温度差あるのはしょうがないかもしれないけど。


「…あ…ご、ごめん。前にも止めろって言われたのに…」


ああまただ。
このしゅんとなるロイドを見ると、どうにも怒れなくなるのだ。
まだまだ俺もロイドに甘いってことかもしれない。
それに俺だってロイドに会いたかったのは事実だし…。


「……ロイド」


「え、ゼ、ゼロス!?」


正面から抱きつけば、さっきと同一人物ではないぐらい慌てる。
全くさっきの威勢はどこに行ったんだか。
まあそこがロイドらしいっちゃ、らしいけど。


そっとロイドの頬を撫でて、軽く頬にキスをする。
なんか自分からしたの久しぶりかもしれない。
そう思うと急に恥ずかしなってくる。
俺、今絶対顔赤い。


「…今は、これで我慢して欲しい。えっと…明日になればもう大丈夫だから…そ、その時…」


何かもう何言ってんだ。恥ずかしさで頭がおかしくなったのか?
普通、自分からそういうこと言うのおかしいだろ…!なんかすごいさかってるみたいじゃんか…!


「ゼロス…」


「〜〜〜っ」


何を言われるのかと、つい目を瞑るとゆっくりとベッドに横にさせられる。
そういうことをしようとしてるんじゃないのは分かるけどロイドが今から何をしようとしてるのか分からない。


「ありがとなゼロス。今日は一緒に寝ようぜ?」


「ロ、ロイド…」


その心遣いが嬉しくて、ロイドに抱きつく。
いつでもその優しさだけはいつだって変わらない。


ああ、やっぱりロイドが大好き!


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