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□君が僕の幸せだよ。
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ずっと、ずっと一緒にいよう。
君となら何だって幸せだと思えるよ!
「ロイド君、寝ないのか?」
ベットを見れば少し眠たげにこっちを見るゼロス。
何だか猫のような仕草で自然と口が綻ぶ。
「ああ。宿題、まだ終わってなくて。
先に寝てていいぞ」
こんな難しい問題、分かる訳無いけど。
でもやらなかったら怒られるしな。
とりあえず出来そうなのからやろうとプリントを見れば、ストン、とゼロスが横に座ってくる。
「じゃ、終わるまで寝ない」
閉じかけの目を擦りながら言う姿がなんだか可愛くて、ぎゅっと抱きしめる。
「な、何!?」
「何でも無いよ。ありがとな」
そう、別に何でも無いんだ。
すごく愛おしいと思っただけで、やっぱり大好きだと感じただけで。
誰よりも幸せにしたい。
隣でいつまでも笑って、俺の隣で幸せになってほしい。
ゼロスの為ならどんなに苦しい事だってやってみせるよ。
それが俺を好きになってくれたゼロスに出来る唯一の事だから。
そんな事ばかり頭に浮かんくる自分に苦笑しつつ、もう一度愛しい人を抱きしめた。
(あ、またっ。ちょっ、宿題は!?)
(今はゼロスを抱きしめる方が大事なんだよ)
(………っ天然たらし!!)