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□太陽(円←鬼)
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勝利こそ全てだった。

自分の心を闇に沈めても。

ひたすらただ勝利だけを求めていた。

周りの期待に応えるために。

妹のために。

先も見えない暗い道でもひたすら目を瞑って走った。

それが自分の道なのだと信じて…。


そんな自分に不意に光が差し込んできた。

思いもよらないその明かりは、初め直視出来ないほど眩しく、そして暖かく自分を照らし差し伸べてくれた手のひらも暖かかった。


「サッカーやろうぜ!」

自分に向けられた眩しい笑顔。


どくん!どくん!
鼓動が上がる。


アイツが思い出させてくれたんだ。サッカーへの情熱を信頼できる仲間を諦めない力をサッカーが大好きだって気持ちを。

見つけてくれてありがとう。

暗い道を照らし、明るい方へ導いてくれるアイツの手に手を伸ばすとぐっと引き上げてくれた。その手はとても熱かった。


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