書庫
□隣に(円鬼)
1ページ/3ページ
円堂の隣は凄く居心地が良い。
他人の前でこんなに構えずリラックスしている自分は珍しく、そんな状況を気に入っている。
一緒にいるときは、録画していたサッカーの試合を見たり、サッカーの雑誌を見たり、なんかサッカーの話ばかりしている気がする。
自分の好きなことに純粋に楽しんで取り組むのは初めてでなんか幸せな気分だ。
こんな気分になれるのもこの円堂守に出会えたからだろう。
もっと早くに出会えてたらよかのに…。
等と今更どう思っても叶わない事を願ったりしてしまう。
「鬼道?」
雑誌を眺めながらジッと考え込んでしまった鬼道顔をゴロゴロしながら眺めていたらしい円堂が心配げに覗き込む。
「なんでもない」
ハッとしていつもの鬼道に戻ると円堂は、多少心配しているようだが「そっか!」とニッと笑ってみせた。それに鬼道は「ああ」と笑顔を見せる。