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□そりゃ無いっス(イナズマジャパン)
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「小暮くーん、小暮くーん」

皆がグラウンドに降り各々ペアで軽い準備体操を終え練習を始めようとしている中壁山はドタドタと走り回っていた。

先程までチョロチョロと走り回っている小暮を見かけていたが一緒に練習をすると言っていたのに見当たらない。

そこに監督と打ち合わせをして少し遅れてきた円堂の姿が見えた。

「キャプテーン。さっきから小暮くんが見あたらないっす。どこかで見なかったすか?」

そうたずねると円堂はポカンとした顔をしている。

「キャプテン?」

「あっ…。えっと…。お前が肩に乗せてるのは小暮…じゃないのか?」

「えっ…。」

「ウッシッシ」

自分の肩から小暮の笑い声がする。

「えー!!」

するとグラウンド中からクスクスと笑い声がする。

「えー!!みんな気づいてたなら教えて欲しかったす。」

うなだれる壁山に

「おいおい、あんまり壁山をからかうなよ…。」
と円堂がフォローを入れてくれたが、グラウンド中に笑いが響き渡っている。

「早く栗松帰ってきて欲しいっす」

いつもナイスなツッコミを入れてくれる友人の事を思った。



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