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□変わらず優しいキミ(大人染吹)
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日付も変わりそうな遅い時間だったので多少迷ったのだが思い切りって玄関のチャイムを押す。

「来ちゃったvV」

開口一番そう言うボクに少々呆れ顔だったが染岡くんはでもすぐに部屋に入れてくれた。

「こんな遅くにいきなり来ちゃったってどっかのチョットヤバい女かよ。」

なんて憎まれ口を叩くのでつい

「何?染岡くんはそんなヤバい女の子と付き合ってるの?それともそんなヤバい女の子に見られたらヤバい子までいるの?」

なんてにっこり笑って言うもんだから染岡くんにげんなりした顔で

「ばーか!」

と言われた。

しかし、平然を装ったもののボクの知ってるいつもの染岡くんで内心かなりホッとしていた。

染岡くんと付き合い初めて5年程になるがボクはモスクワリーグにあるチームにいるので今では、日本に帰るといえば日本代表に召集された時など年に数回しかない。寂しいけどプロでやっていく為にはしょうがない。

染岡くんも大学進学を期にアパートで一人暮らしを初めて稲妻町を離れている。

「もう飯食ったのか?」

「飛行機の中で食べた。」

「じゃぁ風呂に入れ。」

昔と変わらず意外だが甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。

元からボクらは東京と北海道って離れていたんだけど同じ遠距離でも今年からは違う。距離が更に遠くなったのもあるが、やっぱり環境が変われば気持ちも変わる。

大学って合コンとかあるんだよね…。
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