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□第四章『狩人達の鎮魂歌』編
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涙を流す
それは仲間と共に勝利し、喜びを感じた時
涙を流す
それは何かを奪われ、怒りに身を任せた時
涙を流す
それは目の前の死を労る時
涙を流す
それは戦いの後、仲間と飲むうまい酒に感動した時
彼らほど涙脆く、彼らほど涙に無縁な者はいない
彼らにも龍の死を悼む者がいれば、憎み蔑む者もいる
だが後者の彼らは決して見る事ができないものがある
龍の流す涙
彼ら龍もまた何かの為に涙を流す
人も龍も、死の重みは変わらない
さぁ共に唄おうか
狩人達の鎮魂歌を