Nostalgic Fantasy

□空の色
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騎士は己が歩んだ道を振り返る







そこには敵味方問わず多くの屍が延々と転がっていた






屍が積み重なってできた山の上で血の匂いがとれない甲冑を脱ぎ、すでに血糊で切れない剣を山の頂上に突き刺す








深く息を吸ってそこからの景色を見た










吐き気がする血の匂い








見渡す限りどこまでも続く屍








地面や屍に突き刺さった剣や槍








血を啜った地面










自分が歩んだ道は正しかったのか?









頂上の屍に突き刺した剣の柄を握ったまま、問い掛ける様に空を見た










そこでは様々な形を織り成す雲が、青い海を泳いでいる










何にも変わらない















歩んだ道がなんだろうと、何にも変わらない










どんな時でも空が青いのは変わらないのだから












ここから見える敵味方、全ての犠牲者達へ







追憶の物語を
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